2016年9月19日月曜日

お墓参り

暑さ寒さも彼岸までと言われますが、まだまだ蒸し暑い日が続きますが彼岸終わりで涼しくなるでしょうか?
お彼岸墓参り
 お盆は仏様の「里帰りの日」で、お彼岸はお墓に「仏様を供養しに行く日」だという認識で良いと思います。
ところでお墓参りをしたら、お墓に向かって両手を合わせますが、なぜ「両手を合わせるのか」ご存知でしょうか?
これにはキチンとした理由が有ります。
お墓で両手を合わせるのは、「自分の心」と「ご先祖様の心」を合わせると言う意味です。
ちなみに、右手がご先祖様の心で、左手が自分の心だとされています。

また、食事をする時にも、「頂きます」の挨拶と共に、両手を合わせる人を良く見かけますね。

「頂きます」の意味は、自分の命を長らえるために、魚や豚や牛や鶏や卵、あるいは野菜や果物等の、食材の命を頂くと言う意味です。

魚も、豚も、牛も、鶏も、卵も人間に食べられるために生きているわけではありません。

それを、人間の一方的な都合で、人間の命を長らえるために、食べるわけですから、食材に感謝の意を込めて「頂きます」と言葉を発するわけです。

従って、この時、両手を合わせるのは、「食材の命」と「自分の命」を一つにする意味です。

すなわち、お墓参りの時や食事の時に両手を合わせると言うことは、ご先祖様や食材に感謝の意を込めて、心を一つにすることで、後世にも是非伝えたい日本人ならではのしぐさです。

なぜなら、ご先祖様や食材に感謝する心が生まれれば、日常生活においても、他者に対して感謝する気持ちが育まれるからです。

マナーは、「感謝」や「尊敬」や「思いやり」の心を抱き、それを具体的に言葉や態度で表現することですが、「両手を合わす」と言うことは、すばらしい感謝の気持ちの表現の一つです。

加えて、お願い事をする時にも両手を合わします。
初詣や参拝の時には、両手を合わせて言願い事をしますが、願いがかなった時に、感謝の気持ちを込めて、手を合わすことは少ないですね。

お願いごとをすることに重きを置くより、感謝することに重きを置いて、両手を合わせるようにしたいものですね